ジェイックが50代正社員300名を対象に実施した「年下上司」に関するアンケート調査の結果が解禁された。
調査によると、直属の上司が年下かという質問に対し、「年上」が53.7%、「年下」が合計46.3%となり、50代正社員の約半数が年下の上司の下で働いていることが分かった。
年下上司の内訳を見ると、「50代」が26.3%、「30~40代」が18.0%、「10~20代」が0%、「年齢は不明」が2.0%となり、30代や40代といった世代が異なる年下上司を持つ50代プレシニア社員も約20%いることが判明した。
年下上司との仕事の進め方や考え方の違いについて質問したところ、「特になし」が40.3%と最も多かったが、続いて「コミュニケーションのとり方」が15.1%、「部下育成・指導の仕方」が13.7%、「仕事を進めるスピード感」が12.2%、「チームビルディングの仕方」が10.1%、「ワークライフバランスの考え方」が5.0%となり、約6割の方が年下上司と仕事の仕方や考え方について何らかの違いを感じていることが分かった。

具体的な違いとして、コミュニケーションについては「SNSを駆使し、メールやリモートなど非接触型のコミュニケーションが多い」「仕事に対するモチベーションが違うので、同じ価値観で話ができない」「顔を合わせても挨拶だけで、雑談などでコミュニケーションを図るということはしない」といった声が寄せられた。
部下育成・指導については「社内チャットで業務遂行方針を示すというやり方」「かなりビジネスライクで、旧来の人と人とのつながりを意識していない」「そもそも指導する姿勢が見られず、部下を叱責する事は無いが褒める事もできない」などの回答があった。
年下上司との良好な関係維持のために意識していることを複数選択で質問したところ、「相手の立場を尊重し、役職に関係なく協力する」が52.5%と過半数を占めた。続いて「上司の考え方や価値観を理解しようとする」が28.8%、「必要以上に距離を詰めず、程よい関係性を保つ」が28.1%、「無理に年齢差を意識せず、フラットな関係を築く」が25.9%となった。

年下上司とのコミュニケーションで求めることについては、「気を使って話してくれるのはよくわかるが、もっとくだけて話してほしい」「年上年下は関係ないと思う。年齢に関係のないフラットなコミュニケーションをとってもらいたい」「気を使う必要はなく、指示をしてくれたらよい」といった声が寄せられた。
【調査名称】プレシニア社員(50代正社員)の「年下上司」に関する実態調査
【調査対象】50~59歳の正社員男女
【調査機関】株式会社アスマーク
【調査方法】Webアンケート
【調査期間】2025年5月23日~5月24日
【回答者数】300名