転職サービス「doda」を運営するパーソルキャリアが、ミドルシニア(45~60歳)の転職意識調査(調査対象:2,110人)の結果を発表した。ミドルシニアに現在の仕事での悩みを聞いたところ、1位は「給料があがらない」(37.7%)だった。2位は「給料が安すぎる」(29.7%)、3位は「評価・人事制度が不透明/不公平だと思う」(23.4%)が続いた。
20代との回答差が大きかったのは、「尊敬できる上司がいない」(+10.0ポイント)、「給料があがらない」(+9.7ポイント)、「評価・人事制度が不透明/不公平だと思う」(+9.0ポイント)だった。これらの結果から、ミドルシニアは20代と比較し、給与・評価面に不満を抱いている傾向が伺える。
転職を考えた理由については、ミドルシニアは「給料があがらない」(42.2%)、「給料が安すぎる」(38.9%)、「やりがいを感じられない」(31.0%)がトップ3にランクイン。20代もトップ3は同じ項目だった。「給料があがらない」や「評価・人事制度が不透明/不公平だと思う」「尊敬できる上司がいない」と回答したミドルシニアは20代よりも多く、10ポイント前後の差がみられる。

転職サービスへの登録について考えを聞いたところ、「転職サービスは、すぐ転職する気がなくても登録するものだ」という考えに「近い」「どちらかといえば近い」と回答したミドルシニアは計13.8%、20代は計28.1%で14.3ポイントの差があった。また、「転職サービスは、必要になるまでは登録しない」という考えに「近い」と回答する割合がミドルシニアは22.7%、20代の13.9%と比較して8.8ポイントの差がみられた。この結果から、ミドルシニアは20代と比べて、必要になるまで転職サービスに登録しない傾向が伺える。

環境・風土に関する職場選びの重視度を7段階で回答してもらい、上位2項目「とても重視する」「重視する」の回答割合をまとめたところ、ミドルシニアは「自分にできる業務であること」(51.2%)が最多となった。次いで、「経営層が社員を大切にしている」(47.2%)、「年収が下がらないこと」(46.5%)だった。また、20代は休暇の取りやすさや福利厚生の充実に関する項目の回答割合がそれぞれ5割を超えたのに対し、ミドルシニアは4割程度となった。この結果から、ミドルシニアは休暇の取りやすさよりも業務内容を重視する傾向が伺える。

【調査概要】
期間…2025年3月14日~18日
対象…全国 20-64歳の男女、正社員・契約社員・派遣・会社役員・代表取締役・公務員・団体職員へのアンケート結果から、20代(20~29歳)とミドルシニア(45~60歳)の回答を抜粋