三菱電機が定年退職後の再雇用制度を刷新する。2026年度から適用される新制度「マスターキャリア制度」では、再雇用者に対して定年前と同様の等級・評価・報酬制度を適用する。
新制度の主な特徴の1つ目は、定年前と同様の人事制度の適用だ。再雇用者の自律的な挑戦や成長を促進するため、個人業績を適正に評価・フィードバックし、結果を直接報酬に反映させる。処遇水準は従来制度と比べて最大125%に変更され、経営・事業への貢献が多大な再雇用者については定年退職前と同等以上の処遇も可能となる。
2つ目は、継続雇用期間に関する選択肢の拡大だ。従来の1年ごとの契約を廃止し、再雇用者本人が61~65歳の中から再雇用終了時期を選択できるようになる。また、職務マッチングをした場合は65歳以降も継続雇用が可能となる。