AYUMI BIONICSが開発した身体機能測定ツール「AYUMI Scan」が、すかいらーくホールディングスの全10工場に導入された。
同ツールはスマートフォンやタブレットのカメラで撮影した映像をAIが解析し、短時間で筋力やバランス、柔軟性などの身体機能を測定できるシステムだ。測定から結果取得まで約5分で完了するため、現場の負担を軽減しながら効率的な測定が可能となっている。
すかいらーくHDでは、65歳の定年後も「ベテランズ」として75歳まで再雇用できる制度を導入しており、高齢従業員が長く活躍できる環境づくりを推進している。その一環として、加齢に伴う身体機能の低下に起因する転倒災害を防止するため、「AYUMI Scan」の導入を決定した。

導入に先立ち、同社の酒々井MDセンターでは60歳以上の従業員を対象に体力測定を実施し、身体機能の自己認識と実測値との差を明らかにする取り組みを進めていた。しかし、深夜や早朝勤務の従業員も多く、測定・集計・結果報告のプロセスが現場の負担となっていたため、より簡便な体力測定手法が求められていた。

測定後は結果をレポートとして印刷し、総務担当者が従業員と面談を行い、安全・健康に働けているかも含めてヒアリングとサポートに繋げている。測定結果はWeb上で一括管理でき、従業員の足腰年齢や転倒リスクを一覧表示し、企業全体での安全対策に活用できる。

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