6月10日に内閣府、令和7年版の高齢社会白書を公表し、令和6年10月1日現在で総人口1億2380万人のうち65歳以上人口は3624万人となり、高齢化率は29.3%に達したことがわかった。

年齢別では「65~74歳人口」が1547万人で総人口に占める割合は12.5%、「75歳以上人口」が2078万人で16.8%となり、75歳以上が65~74歳を上回っている。将来推計では、令和52年(2070年)には2.6人に1人が65歳以上、約4人に1人が75歳以上になると予測されている。健康寿命については、令和4年時点で男性が72.57年、女性が75.45年となっており、令和元年まで延伸していたが、その後はほぼ横ばいの状態が続いている。

一方で、65歳以上の就業者数及び就業率は上昇を続けている。65歳以上の就業者数は21年連続で前年を上回っており、就業率は10年前の平成26年と比較して65~69歳で13.5ポイント、70~74歳で11.1ポイント、75歳以上で3.9ポイントそれぞれ伸びている。

65歳以上の一人暮らしの者も男女ともに増加している。昭和55年には65歳以上の男女それぞれの人口に占める一人暮らしの者の割合は男性4.3%、女性11.2%だったが、令和2年には男性15.0%、女性22.1%となり、令和32年には男性26.1%、女性29.3%になると見込まれている。
