日常的に運転をしているシニアは運転免許返納に慎重!「シニアのモビリティに関する調査2025」

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普段の外出先への移動手段
  • 普段の外出先への移動手段
  • 免許返納に対する考え方
  • 「2025年5月からの安全装置搭載の義務化」について
  • 「AIによる自動運転」の利用意向
  • 「AIによる自動運転」自由回答

 ハルメクが50~87歳の女性577名を対象に実施した「シニアのモビリティに関する調査2025」で、日常的に運転をしている高齢者は運転免許返納に慎重である実態がわかった。

 普段の外出先への移動手段は居住地域によって差が大きく、一都三県では「徒歩」「バス」「鉄道」利用率がそれ以外の地域を大きく上回る。特に鉄道は一都三県以外の地域の約2倍だった。一方、一都三県以外の地域では「自動車(自分で運転する)」で移動する割合が、一都三県の約2倍となっている。年齢別では70代で「自動車(自分で運転する)」が50~60代と比べて1割程度低く、「バス」の利用割合が高くなっている。

 運転状況や運転免許の保有状況別に見ると、日常的に運転している人は、他層と比べてバスや鉄道などの公共交通機関の利用割合が低く、また徒歩での移動も3~4割低い結果となった。

 「免許返納に対する考え方」の自由回答を集計した結果、回答者の年齢による差よりも運転状況や運転免許の保有状況別による差のほうが大きかった。

免許返納に対する考え方

 自主返納に肯定的な人の割合は「運転免許をすでに返納した人」「運転免許を持っていない人」で4割前後だったのに対し、「日常的に運転している人」「たまに運転している人」では1割ほどだった。一方、日常的に運転している人の4割、たまに運転する人の5割が「いずれは・時期が来たら」と返納時期を具体的には定めていない。また、日常的に運転している人の3割が、返納した場合に生活が不便になることを心配している。

 自由回答では「年齢が高いからというだけの理由で返納するのは生活の質や認知機能の低下を招く」などの意見が見られた。

 「2025年6月からの安全装置搭載の義務化」認知率は4割弱に留まったが、制度への興味・関心は約9割と高い。なお、制度開始により免許返納時期が遅くなると答えた人は3割弱だった。

「2025年5月からの安全装置搭載の義務化」について

 「AIによる自動運転」の利用意向は24.3%。利用したくない(利用したくない+あまり利用したくない)は34.5%で「利用したくない」がやや上回った。

「AIによる自動運転」の利用意向
「AIによる自動運転」自由回答

 一方で自由回答では、「もっと進歩して安全になれば」との条件付きで期待する声が6割で見られ、不信や不安を訴える意見を上回った。

【調査概要】「ハルメク 生きかた上手研究所調べ」
【調査方法】WEBアンケート
【調査対象・有効回答者数】50~87歳の全国のハルトモ(ハルメクのモニター組織)の女性・577名
【調査実施日】2025年4月11日(金)~4月14日(月) 
【調査主体】株式会社ハルメク・エイジマーケティング  ハルメク 生きかた上手研究所
※ 調査結果のパーセンテージは、小数点以下第2位を四捨五入したため、総数と内訳の合計が一致しないことがある。


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《村上弥生》

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