こんにちは、YouTube「おかんのお金守るチャンネル」を運営している秋山ひろです。ある日、前職の教員時代の先輩たちと集まる機会がありました。すでに年金を受給している方が多く、「年金って、思ったより少ないんやな…」という声が次々に出てきたんです。実はこれは多くの人が抱えるリアルな悩みですが、その原因をちゃんと理解している人は、ほとんどいません。
今回は、「年金が思ったより少ない」と感じる理由を3つに分けて解説し、知らずに損しないためにどう確認すればいいかをわかりやすく紹介します。
理由① :「積み立て方式」という誤解、実際は“減算式”だった

多くの方が、「年金は、自分が働いている間に積み立てたお金を、老後に受け取るもの」と思っているのではないでしょうか。しかし、実際の年金制度は“賦課(ふか)方式”。現役世代が納める保険料によって、現在の高齢者の年金が支給される仕組みです。
さらに、ニュースなどでよく目にする「国民年金・年額83万1,700円(月額約6万9,000円)」という金額は、20歳から60歳までの40年間(480ヵ月)すべての月で保険料を納めた“満額”の受給者だけが対象です。ですが実際は、以下のような理由で未納期間が生じている方が多くいます。
大学生時代(20~22歳頃)に保険料を免除していた
1991年3月以前の“任意加入”期間中に未加入だった
離職の期間中に納付していなかった
こうした未納期間があると、その月数分だけ年金額が減額されます。
たとえば:
2年間未納 → 年額約4万円(毎月約3,300円)減額
6年間未納 → 年額約12万円(毎月約1万円)減額
つまり、「満額もらえると思っていたのに、実際には1~5万円も少ない」ということが、ごく普通に起こりうるのです。
理由②:ねんきん定期便は50歳から記載内容が変わる

年に一度届く「ねんきん定期便」。多くの方が、そのハガキに書かれた金額を「将来もらえる年金額」と認識しているかもしれません。しかし、このねんきん定期便は50歳を境に記載内容が変わります。