NTTドコモの企業内研究所であるモバイル社会研究所がシニア層(全国の60歳から84歳までの男女1300人)を対象にしたインターネット利用時間に関する調査結果が発表。60代女性のスマホ利用時間が2年間で1.5倍に増加し、60代男性のスマホ利用時間を上回ったことがわかった。

年代別の利用状況を見ると、スマホ利用時間は60代では女性が男性を上回るが、70代・80代前半では男性の方が長い。一方、パソコン利用時間はすべての年代で男性が女性より長い傾向にある。

就業状況別では、正規社員のパソコン利用時間が長く、男女差は少ない。ただし、正規社員の占める割合は男性の方が多い。パート・アルバイトでは女性のスマホ利用時間が長い傾向が見られた。


地域別の分析では、近畿・東海・関東地方のスマホ利用時間が全国平均を上回り、近畿・関東地方はパソコン利用時間も長い。これらの地域はスマホ所有率も高く、利用時間との関連性がうかがえる。

シニア層のデジタル機器利用は全体的に増加傾向にあり、10年前と比較するとスマホの所有率は約4倍に増えている。

【調査概要】 ―「2025年シニア調査」―
【調査方法】 訪問留置調査
【調査対象】 全国・60~84歳男女
【有効回答数】 1,300
【サンプリング】 QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県の人口分布に比例して割付。
【調査時期】 2025年1月
【PICK UP】
・「56歳で早期退職を決断した理由は?」57歳・ミドルシニアの日常を綴った書籍が発売中!
・【60歳の定年退職】定年後の二人暮らし、夫婦間の“すれ違い”をなくすために夫ができること