50代正社員の過半数が仕事にモチベーション持てず...「仕事に対するモチベーション」調査で明らかに

株式会社ジェイック「仕事に対するモチベーション」アンケート調査
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 株式会社ジェイックが50代正社員300名を対象に実施した「仕事に対するモチベーション」調査で、プレシニア社員の過半数が仕事へのモチベーションを保てずに働いている実態が明らかになった。

 「現在の仕事に対し、モチベーション高く働けていますか」との質問に対し、「あまりそう思わない」が39.0%、「全くそう思わない」が17.0%となり、合計56.0%が仕事に対してモチベーションを高く保てていない状況だ。

 管理職と一般社員別に見ると、管理職では「あまりそう思わない」「全くそう思わない」を合わせた割合が45.4%だった一方、一般社員では66.6%となり、その差は21.2ポイントに達した。管理職層に比べて一般社員のモチベーションの低さが際立つ結果となった。

 モチベーション高く働けない理由について、管理職、一般社員ともに最も多かった回答は「50代~60代のキャリアが尊重されていない」だった。次に「仕事に新鮮さを感じられず退屈」「働きに対して会社から適切な評価を受けていない」といった項目が、役職の有無を問わず共通して多く挙げられた。

モチベーション高く働けない理由

 一方で、「働きに対して会社から適切な評価を受けていない」と回答した割合は、一般社員が管理職を9.5ポイント上回った。さらに「働き方に対して体力が追いつかない」という体力面での不安については、その差は18.6ポイントにまで広がる結果となり、一般社員がより待遇面と健康面での課題を抱えていることがうかがえた。

 果たしたい役割について、管理職では「経験やスキルを活かした的確な業務遂行・改善指揮」が32.0%で最も多く、次に「与えられた業務を確実に遂行すること」(17.3%)、「部下・後輩の育成や指導」(16.0%)と続いた。これまでのキャリアで培った能力を活かし、組織を牽引し、次世代を育てるというリーダー・マネジメント層としての役割を意識していることがうかがえた。

プレシニア社員がもっとも果たしたい役割

 一方、組織貢献や後進の育成といった役割を意識する管理職とは対照的に、一般社員では「与えられた業務を確実に遂行すること」が42.7%と突出して最多となった。まずは自身の担当業務を着実にこなすことを最も重要な役割だと考えているようだ。

 モチベーション高く働き続けるために会社に求めることについて、管理職、一般社員ともに最も多く選ばれたのは「働きやスキルに見合った評価や報酬が得られる制度の導入」だった。

モチベーション高く働き続けるために、会社に求めること

 また、それぞれの立場によって重視するポイントには違いも見られた。管理職では、「50代社員のスキルや経験が活かせるプロジェクトや業務の提供」が31.3%、「定年制や役職定年制の廃止」が20.7%と、一般社員よりも多く選ばれ、これまでの経験を活かし、さらに組織に貢献したいという意欲がうかがえた。一般社員では、「柔軟性の高い働き方の導入(短時間勤務、在宅勤務など)」が27.3%と、管理職よりも多く選ばれ、ライフステージや体力に応じた柔軟な働き方へのニーズが高いことがわかった。

【調査概要】
調査名称:プレシニア社員(50代正社員)の「仕事に対するモチベーション」に関する実態調査
調査対象:50~59歳の正社員〔管理職(課長以上)150名、一般社員150名〕
調査機関:株式会社アスマーク
調査方法:Webアンケート
調査期間:2025年5月23日~5月24日
回答者数:300名


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《村上弥生》

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