医師向けキャリア支援サービスを提供する株式会社メディウェルが実施した「医師の定年とセカンドキャリア」に関するアンケート調査(全国の医師1871名)で、約8割の医師が医師の定年年齢の主流が「65歳」であることがわかった。また、約8割の医師がが65歳以降も就労意欲がある一方で、自身の体力・健康や、年齢を重ねてからの職場探しに不安を感じているという。


主たる勤務先で「定年制度がある」医師は54.8%だった。勤務先別では大学病院が最多(82.7%)で、病院よりもクリニックで「定年制度あり」が少ない傾向が見られた。

医師の定年制度に定められている年齢は「65歳」が65.2%、次いで「60歳」が25.3%となった。一般企業では「60歳」が64.4%(厚生労働省「高年齢者雇用状況等報告」、2024年6月時点)となっており、医師の定年年齢の方が高い傾向にある。

主たる勤務先で「定年後の再雇用や勤務延長制度がある」医師は69.7%だった。勤務先別では、大学病院以外でいずれも「制度あり」回答が6割を超えている。


就労意欲については、最も多かったのは「可能な限り働き続けたい」(25.1%)だった。年代別で見ると、世代が上がるにつれてキャリアを続けることへの意欲が高まる傾向が見られた。


定年後は業務負荷を減らしつつ、やりがいを求める働き方を理想とする回答が多数を占めた。


医師が定年後の勤務で最も不安を覚えるのは「自身の体力・健康」で、体力面と長期的に働ける勤務先探しに不安を覚える医師が多数派となった。
【調査概要】
調査時期 :2025年2月17日~2025年2月26日
調査主体 :株式会社メディウェル(https://www.dr-10.com/lab/retirement-age-for-doctors/)
調査対象者:株式会社メディウェルに登録している医師会員
有効回答数:1,871件
調査方法 :インターネット調査
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