愛知県知多郡美浜町は、「スポーツでつなぐ、美浜の未来」のスローガンのもと、スポーツを核としたまちづくりに取り組んでいる。その一環として、地域住民のウェルビーイング向上を目的とした運動プログラムを開発・実証するため、町内の高齢者を対象としたヘルスケア事業を実施した。
全9回にわたるプログラムには、町内在住の70代から80代の13名が参加。参加者にバイタルウォッチを装着してもらい、トレーナーが各人の運動負荷を数値で把握しながらアドバイスを提供。運動データを活用して、休憩や水分補給のタイミングを適切に促し、安全性を高めた運営を行った。

公民館に集まり、ヨガマットを使用したストレッチや呼吸法など、機能改善に効果的な運動を各回参加者の状態を見ながら実施。初回と第8回には体力測定を行い、得点による総合評価をもとに自身の身体機能を把握。それぞれの課題に応じたトレーニングを取り入れることで、効果的な改善をサポートした。

管理栄養士による栄養セミナーでは、シニア世代に不足しがちな栄養素や、バランスの良い食事のポイントについて講義を実施。その後、料理カードを活用した献立づくりのワークショップを行い、参加者同士が意見を交わしながら栄養バランスを考える機会を提供した。


最終回では、屋外で約1.5kmのウォーキングを実施。野間地区のコースを、腕を振ったり、つま先を上げたりと、これまでの指導で行ったことを意識してもらいながら一緒に歩いた。


美浜町では今後も「スポーツを核としたまちづくり」の実現に向けて、幅広い世代の方々に楽しんでいただけるプログラムを実施していく。