定年退職後の医療費は、多くの人が不安に感じるテーマである。「保障は減るのに、保険料は変わらない」という現実に気づきながらも、医療保険をやめる決断に踏み切れずにいる人は少なくないだろう。
YouTubeチャンネル「定年男子」を運営するのりさん(60歳)も、20年以上払い続けてきた国民共済の医療保険を見直すべきか迷っていた。
背中を押したのは、高額療養費制度を改めて調べ直したことだった。思っていた以上に手厚い制度の仕組みを知り、「必要以上に不安を抱えなくてもいい」と、気持ちが整理できたという。
「保険があるから安心、と思い込んでいた。でも、仕組みを理解すれば、無理に保険を続けなくても大丈夫だとわかった」
のりさんが60歳の定年退職を機に選んだ、医療保険との新しい向き合い方を聞いた。