LIFULL seniorが65歳以上の高齢者1095名を対象に実施した住み替えに関する意識調査で、一人暮らしの高齢者の43.4%が住み替えを検討していることが明らかになった。これは家族や親族と同居している高齢者の24.4%と比較して約20%高く、2倍近い差がある。


調査によると、現在の住まいに住み続ける上で不安があると回答した人は全体の67.2%に上った。特に一人暮らしの高齢者の場合、「自宅で倒れても誰にも気づかれない」という不安が66.3%と最も多く、「介護や生活支援をしてくれる人がいない」(19.9%)、「近所付き合いが希薄で孤立を感じる」(13.6%)といった回答が同居世帯より多かった。


住み替え先を選ぶポイントとしては、「家賃や管理費、購入費用などが予算内」(42.6%)が最多で、特に一人暮らしの高齢者はこの傾向が強かった。一方、同居世帯では「交通利便性が高く車を運転しなくていい」(29.9%)、「バリアフリー対応になっている」(20.1%)を重視する傾向が見られた。

住み替える際の困りごととしては、「高齢者であることを理由に入居や契約を断られないか」(37.2%)が上位に挙がり、一人暮らしの場合は「契約時に連帯保証人や身元保証人がいない」(30.4%)という不安が同居世帯より14%高かった。

希望する住居形態については、「シニア向け賃貸住宅」(34.2%)が最も多く、次いで「サービス付き高齢者向け住宅」(27.2%)、「シニア向け分譲マンション」(22.1%)となった。同居世帯は購入物件を選ぶ傾向が強く、一人暮らしは「一般の賃貸住宅」を選ぶ割合が同居世帯より10%高かった。


■調査概要
調査期間:2025年5月13日~14日
調査主体:株式会社LIFULL senior
調査対象:65歳以上で家族、親族と同居する人549名、65歳以上で一人暮らしの人546名
調査方法:インターネット調査
(小数点第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合がある。)
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